腰痛や足の痛み、しびれを引き起こす原因の1つに長時間イスに座っていたり、同じ姿勢を続けることで筋肉の血行が悪くなり、乳酸という疲労物質がたまり、筋肉が硬くこわばって痛みを生じるものがあります。
硬くなった筋肉は血管を圧迫するため血行が悪くなり筋肉はますます硬直して背骨や骨盤の関節運動を制限してしまい、体の歪みができ、末梢神経を圧迫したり、傷つけたりするようになり、腰痛や、ひどくなると足のしびれ、うずきが生じてきて坐骨神経痛の原因になります。
患者様の症状に思い当たることがございましたら、お早めに当院にご相談下さい。
放置されますと症状の悪化をまねく場合があります。
ぎっくり腰とは急性の腰痛の総称で、腰部、背骨の脇や臀部に痛みを生じたり、腰が曲げられない等の症状を呈します。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰は、重い物を持ち上げる等の動作、重労働や悪い姿勢を続けることにより、腰部、背骨の脇や臀部に痛みを生じ、腰が曲げられない、腰をそらす事が困難、寝返り時に腰に痛みを感じる、前かがみでしか歩けない等の症状が現われます。
ぎっくり腰の原因には、大きく分けて、仙腸関節の損傷と腰椎の損傷があります。
ぎっくり腰は重い物を持ち上げる、腰を捻る等の動作により生じることも多いのですが、運動不足で筋力が弱ってきたり、重労働で筋肉が疲労していたり、デスクワーク等で、長時間いすに座りっ放しなどの悪い姿勢を続けることなどが原因で、ぎっくり腰を発症することもよくあります。
このように、ぎっくり腰は重い物を持ち上げたり、腰を捻る等の動作を行わなくても、筋肉等の疲労原因が重なることで、ぎっくり腰を生じ、朝起きるとまったく動けないというような発症のしかたもあります。
ぎっくり腰の治療と対策
ぎっくり腰になった場合、痛む所を氷嚢などで冷やし、安静にすることが大切です。そして、すぐに治療することが、ぎっくり腰の早期の回復につながります。
放置しておくと慢性化することもありますので早期の治療をおすすめします。
当院のぎっくり腰に対する施術は、身体の基本軸の仙腸関節を調整し腰椎の捻じれを正すことで早期の回復、 改善を図っていきます。
坐骨神経痛とは病名ではなく症状のことです。
脊髄や神経根が筋や関節、椎間板等で圧迫されると神経の走行に沿って疼痛、しびれの症状を出します。
原因はさまざまで、坐骨神経の圧迫、脊椎神経根の圧迫、梨状筋症候群、腰部脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、腰椎すべり症などが原因とされています。
腰椎椎間板ヘルニアの原因
椎間板は骨と骨のクッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こります。
悪い姿勢での動作や作業、加齢による変性、また喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。
症状
腰痛、臀部痛、運動時痛(体幹前屈)、下肢にしびれや痛み(主に片側)、知覚障害、運動神経麻痺、重症では排尿障害、長期化すると大腿や下腿の筋萎縮なども出現します。
治療と対策
痛みが強い時期には、安静を心がけ、コルセットをつけたりします。電気治療やテーピング、ストレッチを行うことをお勧めします。また、消炎鎮痛剤の内服や坐薬などで痛みをやわらげたり、腰を温めるのも効果的です。